会頭ご挨拶

西小森隆太

第10回日本免疫不全・自己炎症学会総会・学術集会 会頭
久留米大学医学部小児科学講座 教授







 本学会は、日本免疫不全症研究会、食細胞異常研究会、自己炎症疾患研究会が合併して、2017年に設立された学会です。原発性免疫不全症、自己炎症性疾患を対象とした学会ですが、易感染性、炎症病態のみならず、アレルギー、リウマチ膠原病、血液、炎症性腸疾患など、さまざまな免疫関連疾患における遺伝性疾患が対象となります。近年ではInborn Errors of Immunity(IEI)という、より広い概念としてとらえられております。

 先天性免疫異常症の領域では、近年の原因遺伝子探索技術の進歩や遺伝学的検査の社会実装により、診断を患者さんに届けられる機会が大きく広がりました。一方で、同じ遺伝子異常を有していても治療薬への反応が異なる症例が存在し、個々の患者さんの病態に基づいた診療の重要性をあらためて痛感します。本学術集会でもこれまで同様、疾患啓発・診断・病態解明・治療に焦点を置き、多様な視点から議論を深めることで患者診療のさらなる向上を目指します。これを踏まえ、本会のテーマを「変化する免疫異常症の風景―個別化医療の地平を拓く」といたしました。

 久留米は新幹線が停車し博多から18分、福岡空港から空港バス約1時間でアクセス可能です。久留米といえば、ラーメン、焼き鳥等B級グルメで知られ、また日本酒、焼酎などたくさんの造り酒屋が存在します。初めて九州で開催される学術集会となりますが、IEIを中心とした免疫異常症についての活発な議論とともに、久留米の良さを存分に味わっていただきたければと存じます。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申しております。

2026年3月吉日